猫の集合飼育部屋の衛生対策(8) 洗浄消毒 その3

アニマルシェルターにおける猫の集合飼育部屋の衛生対策について、ASPCA(米国動物虐待防止協会)のホームページ“Sanitation for Group Cat Rooms”(https://www.aspcapro.org/resource/sanitation-group-cat-rooms)を参考に見ています。

 

Group Cat Room Cleaning and Disinfection Protocol(猫の集合飼育部屋の清掃と消毒の手順)<続き>

 

3 室内ケージの洗浄消毒

If there are kennels in the group room, follow a traditional kennel cleaning and disinfection  protocol for those items. 

集合飼育部屋内にケージがある場合は、それらの物品については従来のケージの清掃および消毒手順に従ってください。

 

【のらぬこの補足】

集合飼育部屋の中に、猫の休息場所としてケージやキャリーケースなどを入れている場合があります。その場合、ケージ等の洗浄消毒は一般的な方法と同様に行います。つまり洗浄→消毒→乾燥です。

 

4 ゴミの除去と洗剤の塗布

Remove all visible solid contaminants (e.g., food, feces, vomit, etc.) from room. Sweep the floor. Apply a product with detergent activity using a garden sprayer or spray bottle, coating all surfaces, including the floor, with solution. 

目に見える固形汚染物(食べ物、排泄物、嘔吐物など)を部屋からすべて取り除きます。床を掃きます。園芸用噴霧器またはスプレーボトルを使用して洗浄剤を塗布し、床を含むすべての表面に溶液を塗布します。

 

【のらぬこの補足】

室内の目に見えるごみを除去し、洗剤を全面に塗布します。

 

5 ケージの移動

If banks of kennels are present, be sure to move them away from the wall to allow for cleaning of the floor and wall. 

ケージが並んでいる場合は、床と壁を掃除できるように、ケージを壁から離して配置してください。

 

【のらぬこの補足】

飼育部屋の中に猫のねぐらとしてケージ等が置かれている場合は、壁の洗浄の邪魔にならないように壁から離します。なお“bank”とは「ひとかたまり」の意味で、複数のケージが積み重ねられたり、並置されている様をいいます。