アニマルシェルターにおいて高性能の消毒剤をできるだけ節約して使用する方法について、ASPCA(米国動物虐待防止協会)のホームページ“Do’s and Don’ts for Extending and Replacing Disinfectants”(https://www.aspcapro.org/resource/dos-and-donts-extending-and-replacing-disinfectants)を参考に見ています。
DON’T: Jeopardize Health and Safety with Risky Practices(禁止事項:危険な行為で健康と安全を危険にさらす)
ホームページには消毒剤を用いる際の禁止事項について列挙されています。
消毒液を薄めすぎる
Don’t add extra water to your disinfectant solution. This will further dilute the product and is likely to reduce or eliminate its efficacy.
消毒液に余分な水を加えないでください。製品がさらに薄まり、効果が減ったり、なくなる可能性があります。
【のらぬこの補足】
節約のためとはいえ、消毒剤を薄めすぎると効果が不十分になります。
消毒剤を混合する
Don’t mix disinfectants together. This will likely reduce or eliminate efficacy of the products and may result in the creation of flammable or otherwise hazardous solutions.
消毒剤を混ぜないでください。製品の効力が低下したり、完全になくなる可能性があり、可燃性やその他の危険な物質が生成される場合があります。
【のらぬこの補足】
塩素系の薬剤と酸性の薬剤を混合してはいけません。特に加速化過酸化水素は酸性ですので、塩素系漂白剤と混ぜてはいけません。
市販の除菌スプレーの使用
Don’t use commercial aerosol sanitizers. This is an ineffective method of sanitizing animal housing areas and may cause respiratory irritation or toxicity if inhaled.
市販の除菌スプレーは使用しないでください。これは動物飼育エリアを消毒する方法としては効果がなく、吸入すると呼吸器の炎症や毒性を引き起こす可能性があります。
【のらぬこの補足】
市販の除菌スプレーは状況によっては有効ですが、少なくともアニマルシェルターにおける消毒剤としては不適当とされています。
フェノールを含む消毒剤の使用
Don’t use products containing phenols. These chemicals are toxic to animals, particularly cats.
フェノールを含む製品は使用しないでください。これらの化学物質は動物、特に猫にとって有毒です。
【のらぬこの補足】
アニマルシェルターでは、フェノールを含む消毒剤の使用は厳禁です。
(連載終わり)