子猫の哺乳瓶での授乳ガイド(2) 人工乳の準備 その2

離乳前の子猫の世話の方法について、ASPCA(米国動物虐待防止協会)によるボランティア向けガイド “Kitten Bottle Feeding Guide”(https://www.aspcapro.org/sites/default/files/2023-06/kittenbottlefeedingguide.pdf)を参考に見ています。

 

Preparing Formula(人工乳の準備)<続き>

 

<手順3> 人工乳の保存時間

3. Mixed formula must be refrigerated and used within 24 hours.

混合した人工乳は冷蔵し、24 時間以内に使用する必要があります。

 

【のらぬこの補足】

要するに冷蔵保管を前提として、粉ミルクを1日分まとめて溶かしてもよいということです。余った溶解済みのミルクは廃棄します。時間管理は厳密に行う必要があり、「ガイド」にはこう記載されています。

 

・ Please label all containers of mixed formula with the date/time the formula was made and discard any formula older than 24 hours.

・ 混合した人工乳の容器には溶解した日付と時刻をラベルで記入し、24時間以上経過した人工乳は廃棄してください。

 

・ You may wish to prepare enough for one full day’s feeding to keep in the refrigerator for use; remember to discard any excess that is not used.

・ 1 日分の授乳量を用意して冷蔵庫に保管し、使用しない分は必ず廃棄してください。

 

【のらぬこの補足】

「1日分の授乳量」の具体的な数字についてはここでは述べられていませんが、ASPCAの“Feline Foster Care Guide”(https://www.aspcapro.org/sites/default/files/aspcapro-feline-foster-care-guide.pdf)によると、3時間ごとの授乳を前提として、30ml/頭が目安とされています。

 

<手順4> 人工乳の加温

4. Place bottles into a warming source to maintain their temperature until feeding. Milk should be around the same temperature as your skin.

哺乳瓶を温める場所に置いて、授乳するまで温度を保ちます。ミルクは肌と同じぐらいの温度にしてください。

 

【のらぬこの補足】

温湯で溶解したばかりの人工乳であればそのままで良いかもしれませんが、冷蔵保管していた人工乳は人肌に温める必要があります。哺乳瓶を手首に当てて、「暖かいが、熱くない」温度が適温です。