子猫の哺乳瓶での授乳ガイド(3) 授乳時の姿勢

離乳前の子猫の世話の方法について、ASPCA(米国動物虐待防止協会)によるボランティア向けガイド “Kitten Bottle Feeding Guide”(https://www.aspcapro.org/sites/default/files/2023-06/kittenbottlefeedingguide.pdf)を参考に見ています。

 

Preparing Formula(人工乳の準備)<続き>

 

<手順5> 加温時の注意

5. For bottle warming, do not heat the actual bottle.

哺乳瓶を温める際は、哺乳瓶そのものを温めないでください。

 

【のらぬこの補足】

冷蔵保管していた人工乳は、授乳前に哺乳瓶に入れて温める必要がありますが、哺乳瓶を直接温めるのは避け、湯煎で温めます。授乳中に温度が下がった際には、必要に応じてお湯につけて加温します。哺乳瓶を手首の内側に当て、「暖かいが、熱くない」温度が適温です。「ガイド」にはこう記載されています。

 

・Use hot water in a container, rest bottle in it and continuously dip/warm during feeding sessions.

・容器に熱湯を入れ、哺乳瓶をその中に置き、授乳中は継続的に浸したり温めたりします。

 

・ Test on your wrist by feeling the bottle; make sure it’s not too hot.

・哺乳瓶を手首に当て、熱すぎないことを確認します。

 

Positioning Kittens for Feeding(子猫の授乳時の姿勢)

This step is very important and is where the crucial surrogate bonding happens. Kittens are most comfortable in a position similar to the one they’d be in if they were nursing from a mom cat. Never cradle them on their backs, like one would a human baby. The on-the-stomach position prevents formula food from entering the windpipe which causes aspiration pneumonia.

このステップは非常に重要で、養育者との重要な絆が生まれる場所です。子猫は、母猫から授乳されているときと同じような姿勢が最も快適です。人間の赤ちゃんのように、仰向けにしないでください。うつ伏せの姿勢にすることで、ミルクが気管に入り誤嚥性肺炎を引き起こすのを防ぎます。

 

【のらぬこの補足】

子猫に授乳する際には、必ず子猫をうつぶせにした状態で行います。知らない方はついつい子猫を仰向けにして授乳してしまいがちですが、仰向けで授乳すると誤嚥性肺炎を引き起こすおそれがあるばかりではなく、本来の授乳姿勢と異なるため子猫が不快感を感じます。またまた哺乳瓶の角度も重要で、子猫が無理に首を曲げなければならないような角度で授乳することは避ける必要があります。子猫に授乳する際には前足で「ふみふみ」できるよう、タオルやペットシーツを敷いておきます。つまり母親からの授乳姿勢を再現することが重要です。