離乳前の子猫の世話の方法について、ASPCA(米国動物虐待防止協会)によるボランティア向けガイド “Kitten Bottle Feeding Guide”(https://www.aspcapro.org/sites/default/files/2023-06/kittenbottlefeedingguide.pdf)を参考に見ています。
ASPCA Approved Bottle-Feeding Techniques(ASPCA公認の哺乳瓶での授乳方法)
このホームページには、ボランティア向けにASPCA公認の授乳方法が記載されています。その内容について、順を追って見ていきましょう。
手洗い
・Sanitize hands.
・手を洗浄消毒します。
【のらぬこの補足】
作業開始前の手洗いはすべての衛生の基本です。特に離乳前の子猫は感染症に対して脆弱なため、衛生管理は特に重要です。扱う子猫ごとの手洗いが理想ですが、最低限同腹仔ごとに手洗いを実施します。
子猫をタオル等の上に置く
・ Place kitten (one at a time) on a stable surface, covered with a soft towel or bedding, and a clean weewee pad.
・子猫を1頭ずつ、柔らかいタオルまたは寝具と清潔なペットシーツを敷いた安定した場所に置きます。
【のらぬこの補足】
子猫は台の上に直接置かず、タオルの上に新しいペットシーツを敷き、その上に置きます。これは直接台に触れると冷たいという意味もありますが、敷き物にある程度の厚みを持たせることで授乳時における子猫の「ふみふみ」行動を促す効果もあります。なお“weewee pad”とは「ペット用おしっこパッド」、いわゆる「ペットシーツ」のことです。
タオル等の加温
・ It may be beneficial to warm up the towel/bedding (in a dryer or microwave) so that it is warm to the touch but not hot, before placing the kitten on it for feeding.
・子猫をその上に乗せて授乳する前に、タオルや寝具を (乾燥機または電子レンジで) 温めて、触ると温かいが熱すぎない程度にしておくと効果的です。
【のらぬこの補足】
タオル等を加温して母猫の温もりを再現することは、本来の授乳環境の再現につながります。