子猫の哺乳瓶での授乳ガイド(5) 授乳の方法

離乳前の子猫の世話の方法について、ASPCA(米国動物虐待防止協会)によるボランティア向けガイド “Kitten Bottle Feeding Guide”(https://www.aspcapro.org/sites/default/files/2023-06/kittenbottlefeedingguide.pdf)を参考に見ています。

 

ASPCA Approved Bottle-Feeding Techniques(ASPCA公認の哺乳瓶での授乳方法)<続き>

 

乳首を吸わせる

・Open the mouth gently with the tip of your finger and slip the bottle nipple in. Once your kitten gets comfortable with the bottle, they will search out the nipple enthusiastically. You will feel a “vacuum effect” when the kitten gets into suckle mode. If the kitten is suckling, you will see the ears pulsing back and forth with each swallow as the mouth creates a vacuum around the bottle.

・指先で口をそっと開け、哺乳瓶の乳首を差し込みます。子猫が哺乳瓶に慣れると、乳首を熱心に探し始めます。子猫が哺乳モードになると、「真空効果」を感じるでしょう。子猫が哺乳瓶を吸っている場合は、口が哺乳瓶の周囲に真空状態を作るため、飲み込むたびに耳が前後に脈打つのがわかります。

 

【のらぬこの補足】

子猫をペットシーツにうつぶせに置いた状態で、口に哺乳瓶の乳首を差し込みます。通常であればそのまま授乳に移行しますが、子猫が思うように乳首に吸い付かないこともあります。それには様々な原因が考えられますが、具体的な対処方法についてはホームページに後述されています。

 

哺乳瓶の角度

・To keep air from getting into the kitten’s stomach, hold the bottle at a 45-degree angle, keeping a light pull on the bottle.

・子猫の胃に空気が入らないように、哺乳瓶を45度の角度で持ち、軽く引っ張ります。

 

【のらぬこの補足】

哺乳瓶を水平にしてしまうと水面が低くなるので、子猫はミルクと一緒に空気を吸ってしまいます。哺乳瓶を少し立てた状態にすると水面が高くなり、子猫が空気を吸いにくくなります。また乳首が十分に口に吸い付いていないと隙間から空気が入るので、少し引っ張り気味にします。

 

・Keep the kitten comfortable and ensure they don’t strain their necks too much while nursing.

・子猫が快適に過ごせるようにし、授乳中に首に負担がかかりすぎないようにします。

 

【のらぬこの補足】

とはいえ、哺乳瓶を立てすぎると子猫の首が大きく反ってしまい負担がかかるため、角度は45度くらいに留めておくのが無難です。