離乳前の子猫の世話の方法について、ASPCA(米国動物虐待防止協会)によるボランティア向けガイド “Kitten Bottle Feeding Guide”(https://www.aspcapro.org/sites/default/files/2023-06/kittenbottlefeedingguide.pdf)を参考に見ています。
ASPCA Approved Bottle-Feeding Techniques(ASPCA公認の哺乳瓶での授乳方法)<続き>
乳首を吸わない場合の対処
子猫の口に哺乳瓶の乳首をあてがっても、吸いつきが悪いことがあります。ここではその原因として「乳首を嫌がる」「低体温」「満腹」「ミルクが冷めている」という4つをあげ、具体的な対処方法について述べられています。
乳首を吸わない原因その1:乳首を嫌がる
・If a kitten refuses to take the nipple or won’t suckle, stop offering the bottle. Try massaging them on their forehead and stroking their back. Take a new toothbrush and stroke the kitten’s back with it. This replicates the activity of a mother cat’s cleaning and can effectively stimulate a kitten to nurse.
・子猫が乳首を嫌がったり、吸わない場合は、哺乳瓶を与えるのをやめます。額をマッサージしたり、背中をなでたりしてみましょう。新しい歯ブラシを用意して、子猫の背中をなでます。これは母猫の行動を再現し、子猫の授乳を効果的に刺激します。
【のらぬこの補足】
子猫が乳首に馴れていない、もしくは単純に乳首を嫌がっているような場合はいったん授乳をやめ、母猫が子猫にするような行動を試みます。
乳首を吸わない原因その2:低体温
・Is the kitten cold when you handle them? If they are, please place them on the heating source and alert foster staff. A hypothermic kitten will show no interest in bottle-feeding. If after- hours, please contact the foster program’s emergency or after-hours contact for guidance.
・子猫を触っているときに冷たくありませんか? 冷たい場合は、暖房器具の上に置き、担当スタッフに知らせてください。低体温の子猫は哺乳瓶に興味を示しません。営業時間外の場合は、スタッフの緊急連絡先または営業時間外の連絡先に連絡して指示を受けてください。
【のらぬこの補足】
離乳前の子猫は体重当たりの体表面積が大きいため急速な熱放散が起きやすく、低体温に陥りやすい傾向があります。低体温の子猫は食欲を示さないため、さしあたり低体温への対処が必要です。