子猫の哺乳瓶での授乳ガイド(12) 授乳の完了と仕上げ

離乳前の子猫の世話の方法について、ASPCA(米国動物虐待防止協会)によるボランティア向けガイド “Kitten Bottle Feeding Guide”(https://www.aspcapro.org/sites/default/files/2023-06/kittenbottlefeedingguide.pdf)を参考に見ています。

 

Feeding Completion and Wrap-up(授乳の完了と仕上げ)

子猫への授乳後は、排泄させた後に子猫の体を拭いてきれいにします。そして余ったミルクを捨て、哺乳瓶を洗浄します。

 

同腹仔への授乳

・Repeat all steps until all kittens in the litter are fed.

・子猫の同腹仔のすべてに授乳するまで、すべての手順を繰り返します。

 

【のらぬこの補足】

“litter”を単なる子猫の一団ととらえるか、「同腹仔」ととらえるかによって意味合いが変わってきますが、哺乳瓶の使い回しは同腹の子猫にとどめるべきですし、集団が変わるたびに手洗いを実施すべきであると私は考えているので、ここは「同腹仔」と解釈しておきます。

 

排泄の補助

・Assist all kittens with elimination after feeding. (See Stimulating section.)

・授乳後、すべての子猫の排泄を手伝います。(刺激のセクションを参照してください。)

 

【のらぬこの補足】

授乳後に子猫の下腹部を刺激して排泄を促します。具体的な手法については後述されています。

 

子猫の清拭

・ Clean all kittens’ faces and bodies with clean, warm, damp gauze or washcloth. Ensure they are not wet, just clean.

・清潔で温かい湿らせたガーゼまたはタオルで、すべての子猫の顔と体をきれいにします。濡れていないことを確認してください。清潔な状態にしてください。

 

【のらぬこの補足】

授乳や排泄の際には子猫の体がミルクや排泄物で汚れるので、拭いてきれいにしてあげる必要があります。とはいえ、子猫の体を濡らしてはなりません。ちなみに私は熱いお湯に浸したタオルを堅く絞って子猫の体を拭いています。なお子猫の体の汚れがひどい場合は部分的に温湯で洗浄することもありますが、洗浄後はタオルで水気を切ったのちにドライヤーで完全に乾燥(子猫が怯えるので、風量は必ず「最弱」に設定する)させる必要があります。